タンス預金は必要不可欠!?マイナンバーは預金に影響あり?

タンス預金は、マイナンバー制度が導入されることで今まで以上に増加すると考えられております。
では、タンス預金は必要なのでしょうか?
タンス預金のメリットや、デメリットなどを詳しく簡単にご説明させて頂きます。

1.タンス預金とは何か?

たんす

タンス預金とは、自宅に保管されている現金のことを指します。お金は、銀行や郵便局の口座に預けている方が多いと思いますが、金融機関に預けたお金以外に自宅に保管しているお金がタンス預金です。

日本のタンス預金はいくらあるのかをご存知ですか?正確には把握できないと言われておりますが、30兆円から80兆円はあるだろうと言われております。

政府は、このお金を何とか使ってもらおうと対策をうっております。その対策の代表例が、『教育資金の一括贈与』や『結婚・子育ての一括贈与』という制度で、教育のためなら1,500万円を贈与しても無税にしましょう!という法律や、結婚、子育てのためなら1,000万円を贈与しても無税にしましょう!という法律を作りました。
タンス預金を保有している方の多くが高齢者なので、高齢者のタンス預金を子どもたちに渡してもらえるように工夫して作った制度が上記の2つの制度となっております。
この制度を利用して、高齢者から子どもたちにお金が贈与されれば、タンス預金は減少します。
しかし、まだまだ多くの対策が必要だと言われております。

■関連記事

教育資金の一括贈与(1500万円非課税制度)活用方法は?

2.タンス預金は相続税対策になるのか?

 マイナンバー改正法によって、個人の銀行口座にマイナンバーを振り、国民がいくらの預金を保有しているのかを把握しようとしております。

まだ決定事項ではないのですが、2021年に預貯金のマイナンバーの登録を義務化する可能性が高いと言われております。

近い将来、クリックすれば、あなたの預金がいくらなのかを簡単に調べられてしまう時代がくるでしょう。

では、銀行口座にお金を入れずにタンス預金した方がよいのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。

タンス預金は、本来、相続税の課税の対象となります。そのため本来は相続税の計算上考慮していかなければなりません。
しかし、タンス預金の存在をを税務署に把握されなければ相続財産が減少するため、相続税対策となるでしょう。

つまり、タンス預金の存在が見つからなければ、その財産はなかったものとして申告しますので、相続対策になるかも知れませんが、そんなこと本当に可能なのでしょうか?

税務署はタンス預金を把握することができないのでしょうか?

3.税務署は、タンス預金を把握できるのか?

税務署は、相続税の申告書が提出された場合には、その申告書を正しいかチェックします。

(1)税務署のチェック方法とは?

税務署が金融資産をチェックする際には、銀行や証券会社へ照会を行い、残高照明をチェックしたり、口座の入出金をチェックします。この時の注意点は、被相続人(相続財産を残して亡くなった方)の口座のみチェックされるのではなく、被相続人のご家族の口座までチェックされます。

(2)口座の出金情報で、タンス預金を特定されてしまう可能性も!?

①出金で100万円以上ある場合は確実にチェックされる?

口座の出金で、100万円以上の出金がある場合に、使徒不明であればタンス預金が疑われます。もちろん何に使ったのかを説明することが出来れば問題ないでしょう。

引き出したお金をそのままタンス預金とした場合には、確実にバレます。どのようにバレるかというと、税務署は、実地調査が必要であると判断した場合には、相続人の自宅を捜索します。自宅を捜索して見つかってしまうケースが多いようです。信頼のおける友達に渡しておけば見つからない可能性もあるかもしれませんね。
しかし、タンス預金で節税を検討している方は、数千万単位のタンス預金があるはずなので、友達に数千万のタンス預金を預かってもらうことは現実的ではないでしょう。

②海外送金したら、ばれないか?

引き出したお金を海外に送金したら、お金を特定されないのでは?と考える方も多いようですが、日本から海外へ、又は、海外から日本へお金が送金され、その送金が100万円を超える場合には、銀行から税務署へ国外送金の調書が提出されます。そのため、海外送金しても結果としてバレてしまうでしょう。

※関連論点

海外移住すれば、相続税を払わなくて良いってホント?

③海外資産5,000万円を超える場合には報告義務がある?

平成25年から、海外資産が5,000万円を超える場合には、国外財産調書を提出しなければならなくなりました。そのため、資産が海外にあったとしても、税務署にどれくらいの資産があるのか把握されてしまいます。 

4.税務調査は、いつくるのか?

調べる

税務調査は、申告書を提出してから1、2年後に行われるのが一般的です。税務調査に入る可能性は20%程度ですが、納税額が大きい方は税務調査が入る可能性が高くなると考えておきましょう。仮に税務調査に入られてしまうと80%程度の方が何かしら指摘され、追加で納税することとなります。

税務調査が入ってしまう際に、すべて自分一人で対応しようとした結果、税務署職員の言いなりになってしまい、思っていた以上に相続税を追加で徴収されてしまったという方は以外と多いのが現状です。

税務署職員の言いなりにならないためにも、相続税専門の税理士に税務調査の立ち合いをお願いすることをお勧めいたします。

税務調査立ち合いサービスとは?

では、実際に、税務調査ではどのようなことが聞かれるのでしょうか?

5.税務調査で調査官によく聞かれる質問とは?

疑問

よく聞かれる質問内容を人別にまとめました。

(1)被相続人についての質問内容

  • どこに入院していたか?入院期間は?死亡原因は?
  • 医療費の支払方法は?
  • 出生地はどこ?
  • 趣味は?
  • 過去の勤務先は?
  • 退職時の役職は?
  • 持ち家があるか?持ち家がある場合には、どんな家なのか?
  • 過去に相続で取得した財産があったか?あれば、何を取得したか?
  • 過去に贈与したか?していれば、誰に贈与したか?

(2)奥さんについての質問内容

  • どれくらい稼いでいるか?
  • 過去に相続で取得した財産があったか?あれば、何を取得したか?
  • 過去に贈与されたか?
  • どこにおすまいか?
  • 生活費はいくらか?
  • 貸金庫はあるか、あればその場所は?

(3)子どもについての質問内容

  • どれくらい稼いでいるか?
  • 同居 or  別居
  • 学生か?学費はいくらか?
  • 過去に相続で取得した財産があったか?あれば、何を取得したか?

6.上記5の質問で税務調査官は何をチェックしているか?

調査

①収入や生活費を把握し、申告額との整合性を確認

②配偶者や子どもの預金が実態として、被相続人の財産ではないかのチェック(名義預金のチェック)名義預金については、「名義預金とみなされた場合、相続の納付額は必ず増加します!」をご参照ください。

③貸金庫に、タンス預金はないか?をチェック

④家にあるカレンダーやタオル等を見て、取引銀行・証券会社の財産の手がかりを探す

⑤ゴルフ会員権の有無をチェック

調査官はこのようなことをチェックしておりますので、何をチェックしているのかを把握しておくと良いでしょう。

※税務調査の関連論点

相続税の税務調査の基礎知識と対応方法の全手順【質問例付き】

国税OBがいると本当に税務調査に強いのか?

7.タンス預金のメリットとは?

嬉しい男性

(1)銀行が倒産するリスクを回避

日本は、銀行が倒産しても1,000万円までは保証されますが、それ以外は保証されません。その点タンス預金は、倒産のリスクは回避できます。

(2)お金をいつでも利用できる

①口座凍結の心配がない

銀行口座は、死亡届出を提出した場合に、口座が凍結されてしまいます。口座が凍結すればもちろんお金を利用できなくなります。その点、タンス預金であればすぐに利用できます。

②時間の拘束がない

銀行では、営業時間外であればお金を引き出せないケースがありますが、タンス預金であればいつでも引き出せます。

③手数料が不要

銀行にお金を預けた場合、引き出す際に手数料がかかりますが、タンス預金であればもちろん手数料はかかりません。

④現金の引出し制限がない

ギリシャでは、現金の引出し制限がかかり、1日8,000円しか引落しができないことがありました。

(3)贈与税が発生しない

銀行口座に記録がないタンス預金であれば、そのお金を誰かに手渡しで渡しても、贈与している証拠がないため、贈与税は発生しないでしょう。(受け取った方が銀行に入金してしまうと証拠となるため、贈与税が後日発生する可能性もあるかも。。)

(4)預金に課税されることはない

黄色い貯金箱

2013年3月16日にキプロスという国で預金が封鎖されました。その際に10万ユーロ以上の預金額に対して9.9%、上記以下の預金額に対しては、6.75%課税されました。

例を上げてみますと、

10万ユーロは当時で1,100万円なので、2,000万円あれば約200万円が口座から自動的に消えたそうです。
もちろん日本で同じ状況になることは少し考えにくいですが、絶対にないとも言い切れないでしょう。
日本が仮に財政破綻し、IMFの管理下に置かれる場合には、最悪の事態では預金を30%から40%カットするとの項目があるそうです。ほぼありえないとは思いますが。

タンス預金であれば、自動的に預金に税金が発生することはありません。

(5)政府にいくら保有しているのかを把握させにくい

マイナンバー制度が開始され、今後、預金口座の残高まで把握出来るようになると言われております。そのため、銀行口座にお金があれば、政府はいくら保有しているかを把握できます。

タンス預金まではマイナンバーでひも付けすることは出来ないので把握することはできないのではないでしょう。

8.タンス預金のデメリットとは?

(1)金利がつかない

銀行に入れておけば少しは利息が付きますが、タンス預金では利息がつかないためデメリットといえるでしょう。現状の利息は定期預金でも年0.02%程度なのでそこまで変わらない気もしますが。

(2)インフレになった場合には、価値が減少する

アベノミクスでは、毎年約2%のインフレを予定していることから徐々に紙幣の価値が目減りしてしまう可能性があります

(3)災害や盗難が発生するとなくなってしまう

災害、盗難に合えばもちろんタンス預金はゼロとなります。このリスクを回避するためにも頑丈な金庫を買う必要があるでしょう。金庫さえあれば、災害や盗難のリスクをヘッジできるでしょう。

(4)置いた場所を忘れてしまう可能性が!

 定期的に確認すれば、忘れることもないとは思いますが、一定期間経過してしまうと置いた場所がわからなくなる可能性もあるでしょう。万が一見つからない場合には、タンス預金がゼロとなってしまいます。

(5)タンス預金を相続税の申告に含めなかったことがバレた場合罰則が!

タンス預金を相続税の申告に含めなかった場合、見つからなければ節税に繋がりますが、バレてしまった場合には、罰則の税金が発生するため、適正税額より過大に税金を支払う必要があります。

9.タンス預金にするためのベストな方法とは?

少しずつお金をタンス預金として貯めておけば、その預金を税務署が把握することは難しいでしょう。預金口座を通さないことが前提ですが。もちろん相続財産となりますので、申告することをオススメします。

10.どこにタンス預金を隠している方が多いのか?

屋根裏

  • 屋根裏部屋
  • 物置、押入れ、タンス
  • ベランダ、庭、庭の倉庫
  • 本棚
  • 冷蔵庫
  • 仏壇
  • 机の引出し
  • ベッドの下
  • 台所
などのようです。
もし隠すなら思いつかない場所に隠したほうが良いので、上記以外の場所を考える必要があるかもしれませんね。

まとめ

タンス預金は、バレなければ相続対策になるでしょう。しかしバレた時には罰則の税金が発生しますので相続税の申告に計上すべきでしょう。相続対策で考えるよりも、将来的に預金口座が凍結してしまったり、預金が自動的に課税されるリスクも多少はありますので、少しのタンス預金があると安心できるのではないでしょうか。また、マイナンバーによって、近い将来預金口座もナンバーが振られて、国に預金をすべて把握される時代がきます。そのときには、タンス預金を上手く活用する必要があるかもしれませんね。よく売れている自宅における金庫をアマゾンでご紹介しておいます。見た目は本になっている金庫や、延長コードのような金庫など、お金を隠すための金庫もありますので、金庫に興味のある方は是非ご参照ください。

《補足説明》

マイナンバーによって、預金口座のお金自体に税金がかかるのでは?と心配している方もいらっしゃるようですが、現状では何も確定していません。
しかし、将来的に1,000万円超の預金には、2%の貯蓄税を徴収します!と言われてしまう可能性もあるのではないかと言われております。
もしこんな時代が来てしまうと怖いですよね。。
 
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