絶対に知っておきたいお墓・墓地の基礎知識

絶対に知っておきたいお墓・墓地の基礎知識

一生の間に一度買う機会があるかどうかという「お墓」。

決して安い買い物ではないのにも関わらず、購入される頻度が少ないために、購入に関しての注意すべき知識があまり知られていないのが現状です。

もちろん今すぐ必要とは限りませんが、いずれ来る将来のために、その時が来てしまったときに慌てないように、きちんとした「お墓」の知識を持っておきましょう。

 これからお墓を建てることを考えるときに、どんなことに注意をすればいいのか。

お墓選び、墓地選びのポイントについての基礎知識を解説していきたいと思います。

絶対に知っておきたいお墓・墓地の基礎知識絶対に知っておきたいお墓・墓地の基礎知識

絶対に知っておきたいお墓・墓地の基礎知識

Step1 お墓を選ぶ

お墓を選ぶときに失敗しないためにはどこに注意をすればいいのでしょうか。テーマごとにポイントを解説していきます。

- Step1_1 お墓の形態・種類

お墓を考えるときに、まず考える必要があるのはお墓の種類です。お墓の形態・種類、その特徴を3パターン見ていきましょう。

・パターン1 合祀墓(ごうしぼ)

niti0906白岡合祀墓1基の墓を建て、代々の遺骨を納めてお祀り(まつり)をする形となります。墓碑(ぼひ)には「○○家」や「○○家之墓」と刻まれています。先祖代々の墓という場合は、この合祀墓を指します。

※祀りとは、神としてあがめ,一定の場所に大切にすえ置きすることです。

・パターン2 個人墓

一人ごとに遺骨を納めてお祀りをする形となります。

子孫代々受け継いでいくものでしたが、最近では子供に迷惑をかけたくないという気持ちから、家族単位ではなく夫婦だけのお墓や、個人だけのお墓を持つケースも出てきています。

・パターン3 夫婦墓

夫婦だった二人の遺骨を納めてお祀りをするお墓となります。夫婦墓に葬られた二人は、後世で幸せになれると言われています。これにより子孫の運が上がり、代々幸せな家庭を築くとも言われています。

- Step1_2 お墓の基本構造と付属品

お墓は墓石と納骨所、墓所を囲む外柵、その他装飾品で構成されています。

・墓石(石碑)

①「和型墓石」と②「洋型墓石」の二種類に大きく分けることができます。

①和型墓石

niti和型江戸時代に始まったといわれており、地域によって形状や寸法が大きく異なってきます。
四段構造(竿石、上台石、中台石、下台石)や、三段構造(竿石、上台石、中台石)が基本的な構造となります。 

②洋型墓石

nitiCIMG2989近年になって洋型墓石は増えてきました。背が低くて横に長いのが特徴です。
西洋風の霊園が増えるにしたがって、和型墓石とは違ったモダンな洋型墓石を選ぶ方が増えてきました。

 

・納骨所

遺骨を納める納骨個室部分を指します。
カロート、石棺、納骨棺といった呼ばれ方もします。

・外柵

墓地内を清潔に保つために、石の外柵が設置をされています。
地域によっては、境界石・結界といった呼ばれ方もしています。

・その他装飾品

  • 香炉(こうろ)
  • 花立(はなたて)
  • 水鉢(みずばち)
  • 燈籠(とうろう)
  • 塔婆立(とうばたて)

- Step1_3 墓石の石材種類

同じように見える石ですが、色々な種類ものがあります。

代表的なものとして、「花崗岩」「閃緑岩」「斑レイ岩」「安山岩」がありますが、産地や成分によって色合いや目の粗さに大きな違いがあり、実に300種類以上あるといわれています。

【お墓に向いている墓石3条件】

  • 硬度の高さ
  • 吸水性の低さ
  • 耐久性

 石碑は長期間、風雨に晒されるものですので、新品の美しさだけではなく、耐久性の高さも重要となります。そのために硬度の高いものや、吸水性の低いものを選ぶ必要があります。

- Step1_4 書体の種類

墓石の「○○家」や「○○家之墓」といった刻まれる文字の書式にも種類があります。

楷書体、隷書体、行書体、草書体、ゴシックなど、様々な書体が用いられていますが、一般的には楷書体で刻まれることが多いようです。

- Step1_5 彫刻の種類

「○○家」や「○○家之墓」といった家名や家紋が代表的なものになりますが、最近では、個人にゆかりのあるイラストや図案といったものを彫刻することもあります。

- Step1_6 文字色の種類

文字を目立たせるために、文字に色を入れるケースがあります。文字色で一番多いのは白色ですが、それ以外にも黒や金色といった色を入れる場合もあります。

ただし、最初は綺麗ですが、風雨に晒されて剥がれていき、汚れが目立ってしまうこともありますのでご注意ください。

- Step1_7 お墓の価格について

永代使用料を支払ったとしてもそこは更地ですので、それだけではお墓にはなりません。そこに墓石を建てることによって、初めて「お墓」となります。

当然ながら、墓地区画の永代使用料だけではなく、墓石の購入費用もかかってしまいます。

墓所のサイズが小さければ安くなりますし、サイズが大きければ高くなってきます。

また、地域によっても値段が変わってきます。地方は安いですし、都内であれば高くなります。

地方であれば数百万円、都内であれば1,000万円ほどかかってしまうケースもあります。

【費用項目】

  • 墓地の永代使用料
  • 墓石代
  • 墓石据え付け工事費
  • 管理費
  • その他の費用

Step2 墓地を見学する

 

niti悠久_全景どのようなお墓を建てるか決めたあとに、それを建てる墓地の場所を
確保しなければなりません。

- Step2_1 墓地の種類

墓地は、運営主体によって分類することができます。

【公営墓地】

都道府県や市区町村自治体が管理する墓地になります。

宗派、宗教に関係なく、誰でも利用することができ、使用料や管理料が安いことが魅力です。

しかし、申し込みを行うためには、様々な資格条件を満たす必要があります。また、競争率が数倍から10倍以上になることがあるのにはかかわらず、生前に墓地を購入することができませんので、なかなか入ることができないという現実もあります。

【寺院墓地】

寺院が管理する墓地になります。

寺院が横にあるので、葬儀、法要を円滑に行えることが魅力です。また、空きがある限りは、いっぱいになるまで申し込みを受けつけていますので、ご自分の予定で進めていくことができます。

ただし、原則としては、壇信徒や門徒であることが条件となりますので、新規の場合は、檀家になることが必要となります。

※壇家とは、特定の寺院に所属している家のことで、壇家になった場合には、墓の管理や供養などを寺院にお願いできる代わりにお布施などで寺院に経済的な支援を行う必要があります。

※壇信徒とは、『壇家+信徒』で、信徒とは、その宗教を信仰する方を指します。

※門徒とは、浄土真宗の信者のこと。

【民営墓地】

公益法人や宗教法人、財団法人が管理する墓地になります。郊外にあることが多く、規模が大きいことが特徴です。宗派、宗教に関係なく、誰でも利用することができます。

公営墓地よりも高額ですが、寺院墓地に比べると安めであり、制限もほとんどありません。

【共同墓地】

お墓に関する法律ができる前からあった墓地群で、小さな地域団体で管理されており、小規模の世帯で構成されていることが特徴です。

現在では、新規で共同墓地を作ることはできません。

- Step2_2 お墓を建てる時期

大きく分けて、生前墓(亡くなる前に建てる自分の墓)と死後にお墓を作る2パターンがあります。

生前墓は縁起のいい墓と言われており、「長寿」「家内円満」「子孫繁栄」の3つのご利益があるといわれています。また、子供に迷惑をかけたくない、自分自身で納得の行くものを選びたいとの理由から、生前墓を選択するケースが増えてきています。

相続税の面から見ても、お墓を建てるために残した現金は、課税対象のために相続税がかかってしまいます。しかし、相続発生前にお墓を購入することで、節税対策が可能となります。

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さらに生前にお墓を建てた場合は、土地の売買ではなく、あくまで使用権の取得なので、固定資産税等の税金はかからないため、お墓を購入しなければならないことが確定しているのであれば、生前墓をオススメします。

Step3 墓地を申し込む

贈与契約書

様々な墓地の見学をして、気に入った場所を購入し、お墓を建てることになります。

【お墓を買うときの注意事項】

「お墓を買う」と言われていますが、お墓は売買をすることができないのはご存知ですか?

一般的に言われる「お墓を買う」というのは、その土地を購入しているわけではなく、永代使用料を支払って墓地区画の永代使用権を購入している形となっています。ですので、「土地を永代に使用する権利を買う」というのが正しい言い方となります。

基本的には、期限なく利用できる形となっていますが、お墓の承継者がいなくなると、「無縁仏」扱いとされ、土地の使用権は失われてしまいます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
いざというときに慌てないように、お墓の基礎知識は身につけておくべきでしょう。
大切な方が亡くなる前に、きちんと「お墓」のことについて考えておきましょう。

もし、今のお墓が遠くてお困りの方は、お墓の引っ越し(改葬)を検討してみてはいかがでしょうか?
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(文責:相続情報ラボ)
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