お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装

お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装

春と秋のお彼岸や、お盆、年末年始など、多くの人がお墓参りに訪れます。このお墓参りには、先祖の冥福を祈るだけではなく、現在の自分があることへの感謝を示す場という意味合いもあります。お墓参りのマナーと服装には決まったものはありませんが、多くの人に伝統的に続けられてきているしきたりというものがあります。

お墓参りで恥をかかないために、ご先祖様に失礼にならないように、お墓参りのマナーや服装について、しっかりと覚えておきましょう。

お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装
お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装

1.お彼岸の由来

ヨガ 悟り

 お彼岸の「彼岸」とは川の岸の向こうという意味で、一年に二回、昼と夜の長さがだいたい同じになる春と秋に訪れます。

悩みと煩悩の川を乗り越えれば、向こう岸にある「悟りの世界」に行き着くことができる。また、そこが極楽浄土でもあるともいわれてきました。この日があの世(彼岸)とこの世を結びつける最も近い日であると考えられており、そのためにお彼岸は、昔から先祖供養の日として考えられてきました。

2.お墓参りの仕方やマナー

(1)墓地に入る前に一礼

墓地に入る前に、ご本堂に一礼します。

霊園などではなく、お寺の中に墓が存在する場合は、ご本堂、ご本尊ともに一礼する必要があります。

(2)手を洗い、桶(おけ)に水を入れる

次に手を洗い清めます。そのあと、持ってきた桶(おけ)に水を張り、墓前まで持って行きます。墓の前に着いたら一礼をします。

(3)お墓とお墓の周りを掃除する

枯れた花や線香の燃えかすなどは取り除き、雑草や枯葉などは丁寧に取り除きます。

(4)墓石に水をかける

それが終わったら、墓石にお水をかけてお清めをします。お墓に冷たい水をかけるのは「けしからん」という議論がありますが、お墓を掃除する際に水を使うのは問題ありません。

(5)ろうそくを立て、火をつけ冥福を祈る

ろうそく台があれば、ろうそくを立てて、ろうそくから火を取るようにしてください。そして手を合わせ、先人・故人の冥福を祈ります。故人は神様ではありませんので、自分の望みなどお願いをするのではなく、近況報告や、自分の現時点での目標や決意などを伝えたり、見守ってほしいことを伝えたり、故人との約束や出来事を思い出して振り返るのも良いでしょう。

3.墓参りの時の服装は?

悩む女性

故人の納骨(骨壷に入れていた遺骨を、お墓に納めること)や、初盆を迎えた時の法事や法要の際、御墓参りする時は、喪服の着用が必要になります。礼服を着用しましょう。

ただし、春と秋のお彼岸の時の訪問や、お盆、年末年始に訪問する時、特に決まっていない時期にふらりと訪問する特は、決まった服装はありません。平服で訪問しても問題ないでしょう。それこそ、お墓を掃除するのですから、正装だと掃除をするのに汚れが衣装についたりしますし、着物だと動きにくかったりするため、普段着のほうが良いでしょう。

4.お墓参りの服装で、アクセサリーはつけてよいのか?

程度にもよりますが、全くつけてはいけないということはありません。ただしご家族や親族が特に服装を気にしなくても、他の参拝者たちがお参りに来られているケースがあります。そんな場合、周りの人が不快な気持ちにならないよう、極端に派手な服装(アロハシャツや短パン)や、華美なアクセサリー、匂いの強い香水などをつけるのはマナー上好ましくありませんので避けたほうが良いでしょう。特に赤色のアクセサリーはやめておいたほうが無難かもしれません。服装の色は白や黒、紺やグレーのシャツやブラウス、靴など、軽めの服装で問題ないでしょう。

地域や家庭によっては、黒系の服装で行く方もいらっしゃいますし、Tシャツにジーンズ、短パン、サンダルなどでも全く問題ないというところもあります。しかし、トラブルを避けるために、一緒に行く家族や親族に確認した方が良いでしょう。

いずれにせよ、服装よりも故人のことを偲ぶ(しのぶ)気持ちの方が大切です。服装も故人のことを思う気持ちと重なって初めて意味を成してきます。

5.用意したい持ち物・持参するもの(準備するもの)

お墓参りする時は、持ち物も多くなりますので、忘れものをしないように気をつけましょう。

<掃除道具>

・ほうき

お墓の周りを掃いて清めるために持参します。

・軍手

墓の周りに生えている雑草等を刈り取りするのに、軍手があると手が汚れなくて済むので便利です。また、草抜きをする時に、カマがあると役に立つ場合もあります。

・ゴミ袋

枯れた献花や、お供え物、お線香の包み紙、ろうそくのカス等の処分をするのに必要となります。

・バケツ

お墓を清めるために必要となります。墓場によって、準備されているところも多いので、事前に確認しておいたほうが良いかもしれません。

・たわし

墓石に生えた苔、汚れなどの除去に必要になります。金属製のたわしは、お墓を痛めてしまう可能性があるので、避けた方が無難です。

・スポンジ、ブラシ

墓石の隅、彫刻部分に汚れがたまっている場合、除去するために歯ブラシ等があると掃除がしやすくて便利です。ただし、こちらも金属製のブラシはお墓を痛めてしまう可能性があるので、控えたほうが良いでしょう。

・雑巾

墓石を拭いて清めるために使います。

<お参り道具>

線香

・お線香

墓前に供えます。お線香は立てて使うところ、寝かせて使うところ、それぞれのお家でやり方が違います。事前に確認しておきましょう。

・ろうそく

お線香に火をつけるために使います。ろうそくの火を消す場合は、口で息を吹きかけずに、必ず手で消すようにしましょう。

・ライター

ろうそくに火を灯す時に使います。マッチはいざ使おうとした時に湿気が回って使えなかったり、風が強くて使えなかったりすることも多いので、ライターの方が無難だと思います。

・お花

お墓や家の近くの花屋で購入をすることができます。だいたい1500円くらいの墓参り用の花が売られているので、買って持って行きましょう。故人が好きだったお花を供えてあげるのもいいかもしれません。お花は墓前に捧げて帰るものですから、後で散らかったりしないように最善の注意を払う必要があります。

・手桶やひしゃく(水をくむための道具)

お墓で借りられる場合もあります。

・お供え

特に決まりはありませんが、故人が生前に好んでよく食べていたもの(果物、お菓子、お酒など)をお供えするのが一般的です。ただし、お供え物をしない地域もありますので、その地域のしきたりに従ったほうが良いでしょう。近頃は、猫やネズミ、カラスがお供えものを狙ってくる可能性があるため、お供えものをできたとしても持ち帰るしきたりになっている霊園やお寺も多いようです。十分注意してください。

・お供えを置くために使う半紙やお皿

お供えものを置くときに下に敷いて使います。片付けるときはこの半紙やお皿も一緒に回収するようにしましょう。

・数珠

亡き人へ想いを伝えるために数珠を使い合掌をします。もちろん、気持ちの問題ですので、必ずしも数珠が必要とは限りません。大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。

6.お墓参りは何時ごろに行くのが良いのか

特に決まりがあるものではありませんので、ご自身の予定によって時間を決めていただくのがよいかと思います。

ただし、墓地は暗いことも多いので、夜になってしまうと、足元が見えないために危険な場合もあります。

また、お参りできる時間が決まっている場合もありますので、何時から何時までお墓参りをすることができるのか、事前に確認していく必要があります。

まとめ

お墓参りで最も大切なことは祖先を思う気持ちですが、失礼のないようにお墓参りのマナーや服装についてもきちんとおさえておきましょう。

もし、今のお墓が遠くてお困りの方は、お墓の引っ越し(改葬)を検討してみてはいかがでしょうか?
お墓の引越し(移動)について詳しくはこちら

(文責:相続情報ラボ)
お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装お墓参りで恥をかかないためにおさえておくべきマナーと服装