遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先されるの?

遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先されるの?

遺品整理をしていたところ遺言が見つかったという方もまれにおります。

では、その際に、法律で決められている法定相続分と遺言の内容が異なるときはどうすればよいのでしょうか?

遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先されるの?

よくある質問 遺言に書かれてある内容と法定相続分が異なります。遺言に従うべきですか?

相続の発生によって取得できる遺産の割合は,民法900条で決まっています。これを法定相続分といいます。

※法定相続分については、下記サイトをご参照ください。

相続分を知らないと本来の取り分が貰えない可能性も!?

しかし,亡くなった方(被相続人)が残した遺言では,この法定相続分と異なる割合で相続させると記載してあった場合,遺言と法律とどちらが優先するのでしょうか。

回答

遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先となります。

遺言に記載された相続分が法定相続分と異なるときは,遺言の内容が優先されます。民法に規定された法定相続分は,被相続人が遺言を残さなかったときに適用されるものだからです。

回答の解説① 法定相続分とは

民法900条に規定された法定相続分は,遺言がないときの遺産を分割する割合について定められたものです。

その割合は,相続人が誰かによって異なります。

相続人が配偶者と子供の場合は,配偶者が2分の1,残りの2分の1を子供で均等に分けます(子供が3人いる場合は,1人あたり6分の1(2分の1×3分の1)となります)(民法900条1号)。

被相続人に子供がおらず,相続人が配偶者と父母の場合は,配偶者が3分の2,残りの3分の1を父母で分けます(民法900条2号)。

被相続人に子供がおらず,父母もなくなっている場合は,相続人は配偶者と兄弟姉妹となり,配偶者が4分の3,残りの4分の1を兄弟姉妹で分けます(民法900条3号)。

従って、配偶者は常に相続人となり、配偶者が相続した法定相続分の残りを他の相続人で均等に分けるというイメージになります(下記図参照)。

遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先されるの?

回答の解説② 相続人に最低限確保される遺留分とは

仮に,法定相続分と異なる割合で相続するように遺言で指定されている場合であっても,兄弟姉妹以外の相続人には,法定相続分の2分の1(相続人が父母しかいない場合は3分の1)までは遺産を相続する権利があります(民法1028条)。

これを遺留分といいます。

例えば,相続人が妻と子供1人の場合に,被相続人が,「全財産を妻に相続させる」という遺言を残していたとしても,子供は,法定相続分(2分の1)の2分の1=4分の1については遺産を相続する権利があるということになります。

遺品整理で遺言が見つかった場合、法定相続分より遺言が優先されるの?

※遺留分についての詳細は、下記サイトをご参照ください。

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