難船危急時遺言って何?

1.難船危急時遺言とは?

難船危急時遺言とは、遺言者が乗っている船舶が遭難などにより、遺言者本人について生命の危機が迫っている場合に緊急的に作成される遺言書をいいます。

この遺言を作成するためには、証人2人以上の立ち会いのもと、遺言者本人が口頭で遺言を行い、立ち会いの証人がその遺言者の趣旨を筆記し署名・押印することによって作成します。

この遺言は、生命の危機が迫っている者に対して特別に認められる遺言ですが、一般危急時遺言は病気などによって生命の危機が迫っている場合に認められる遺言です。難船危急時遺言は船の場合になります。

この難船危急時遺言は、一般危急時遺言に比べて、より緊急性の高い遺言であるため、一般危急時遺言の要件よりも緩和されています。

2.難船危急時遺言の効力発生要件

難船危急時遺言は、自筆証書遺言や公正証書遺言などのいわゆる普通方式の遺言の例外として認められるものです。

そのため、遺言の効力を発生させるためには家庭裁判所の確認が要求されています。 この手続きは、自筆証書遺言などで行われる検認手続きとは異なるものです。もちろん、難船危急時遺言についても検認手続きが必要となります。

裁判所の確認のための手続きとして具体的には、遺言後に証人の1人、または相続人などの利害関係人から家庭裁判所に難船危急時遺言の確認の請求をすること、家庭裁判所が、その遺言が遺言者の真意を表明したものであるという心証を得て確認を行うことが必要となります。

3.危急状態からの回復

遺言者が死亡した後、難船危急時遺言書について、別途家庭裁判所において検認手続を経る必要があります。

他方、遺言者が死亡する危急からの回復などによって、遺言者が普通方式の遺言を行うことが可能になった時から6カ月間生存するときは、難船危急時遺言の効力は失われることになります。



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