相続人が海外に住んでいる場合の相続ってどうなるの?

相続人が海外に住んでいる場合の相続ってどうなるの?

近年、海外に居住する方が増加してきたため、相続人の誰かが海外にいるという状況の方が増加しているでしょう。もし、あなたが相続する際、相続人の一人が海外にいる場合、どうすればよいかご存知でしょうか?

 今回は、相続人が海外にいる場合、何をしなければならないかをご説明致します。

相続人が海外に住んでいる場合の相続ってどうなるの?

1、『サイン証明書』を取得する

サインする

 お父さんが、土地、建物、預金、保険などの相続財産を残して死亡した場合、

①誰に相続させるか

②どの財産を相続させるか

③どれだけ相続させるか

を確定させなければなりません。

遺言があり、すべて確定しているケースもありますが、遺言があるケースは実務上多くないため、ほとんどのケースで『遺産分割協議』が必要になります。

【ここまでのポイント】

相続時に

①誰に相続させるか

②どの財産を相続させるか

③どれだけ相続させるか

を確定させる必要があるため

『遺産分割協議』が必要!!

 

遺産分割協議とは、言葉の通りで、相続人全員で話し合い遺産をどのように分割するか協議しすることです。

①誰に相続させるか

②どの財産を相続させるか

③どれだけ相続させるか

上記3つを記載した『遺産分割協議書』を作成します。

海外に相続人がいる場合には、この遺産分割協議書を作成する際に、手間がかかります。

どのような手間がかかってしまうかというと、遺産分割協議書には、相続人全員の署名と、実印での押印が必須となります。また、その実印の印鑑証明書も必要となります。海外に相続人がいる場合には、基本的には、住民票がありません。

住民票がない方は、印鑑証明書を発行してもらうことはできません。

印鑑証明書がなければ、遺産分割協議書は無効となります。

では、相続人が海外にいる場合には、遺産分割協議書を作成する際に、何をすればよいのでしょうか?

 海外では、印鑑の代わりにサインが利用される慣習があります。そのため、海外に住んでいる相続人は、現地の日本領事館に行き、印鑑証明書の代わりの役割を果たす『サイン証明』を発行します。

サイン証明の発行方法は、まず遺産分割協議書を現地の日本領事館に持参します。

係官の前でサインをすると『サイン証明』を発行してもらうことができます。

【ポイント】

遺産分割協議書を作成する際に、印鑑証明書が必要

日本に住民票がない方は、印鑑証明書を発行してもらえないため、現地の日本領事館に行き、印鑑証明書の代わりの役目を果たす、『サイン証明』を発行します。

 

2、『在留証明書』を取得する

日本人 おじさん

上記1で、遺産分割協議書の作成が必要だということはご説明しましたが、遺産分割協議書を作成する際に、『住民票』が必要なります。

日本にいれば、住民票は手に入りますが、海外居住で、日本に住民票がない方の場合には、住民票の代わりに『在留証明書』を取得しなければなりません。

在留証明書は、現地の日本領事館で発行します。

上記1でご説明した『サイン証明』も現地の日本領事館で発行しますので、2つを同時に申請しましょう。

【ここまでのポイント】

印鑑証明の代わり ⇒ サイン証明書

住民票の代わり  ⇒ 在留証明書

 

サイン証明書も在留証明書もどちらも、現地の日本領事館で取得できる

※在留証明書を取得する際の注意点

在留証明書を発行するには、下記2つの条件があります。

  • 日本国籍がある
  • 現地に既に3ヶ月以上滞在し、現在居住している

上記の条件をクリアする必要がありますので、滞在期間を確認できる書類を用意しましょう。一般的には、賃貸借契約書や、公共料金の請求書などを持参することが多いようです。

【現地の日本領事館にいく際に持参するもの】

  • 滞在期間を確認できる書類(賃貸契約書、公共料金の請求書など)
  • 本人確認できる書類(パスポート)

まとめ

相続人が海外にいる場合には、今回の記事でご説明した通り、少し手間がかかってしまいます。

手間がかかってしまったせいで、

相続放棄の期限が3ヶ月

相続税の申告期限が10ヶ月

この期限に間に合わない可能性もあります。

相続人が海外にいる場合には、リスクがありますので、相続専門の税理士に依頼してすべて対応してもらうべきではないでしょうか。

 



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