不動産の「指値注文」ってどんなもの?

不動産売買は売主が値付けをして売りに出し、それに近い価格で購入できる人が買い受ける、というのが一般的なイメージでしょう。しかし、中には買主が購入希望価格を提示するという方法もあるのです。これを「指値注文」と言いますが、こういった状況での売買が成立するのはどのような場合なのでしょうか? 

 1、「指値注文」はどんな時に成立するの?

買主がつけた価格が売主の想定より多少、安かったとしても契約成立となるのはどういった状況の時なのでしょうか?要因を考えてみましょう。

(1)売主が売り急いでいる状況の時

たとえば、相続して共有状態になっている物件を売りたいが、相続人の間の折り合いが悪かったり、早く現金が欲しかったりして一刻も早く売りたいと焦っている場合や、引っ越しの事情でどうしても一定の時期までに売りたい場合などです。

(2)売却活動が難航している時

数カ月売りに出していても問合せがなかったり、何度か値下げ交渉を受けていたりするなどの背景があれば売主自身、価格を下げざるをえないだろうかという気持ちになっているはずです。

買主自身、市場での同程度の物件価格がどのくらいなのかを知ることは当然の前提です。しかし、不動産というのは同じような条件でも唯一無二のものであり、売主の感情面により価格が左右されることも珍しくありません。

2、買主側が「指値注文」を成功させるためのコツは?

買主が極力自分の希望の価格を通すためには、ポイントがあります。

上記のように「市場動向を知った上でその売主特有の売却理由や、今までの売却活動の状況を探る」ということから売却意欲を確認した上で、さらに売主に「売ろう」と決心させるような行動をすることです。

(1)買受希望額の根拠を示す

むやみに値切っても売主の気分を害し、取引成立から遠のくだけです。なぜその金額を希望するのか、具体的な根拠がなければなりません。「この部分が老朽化しているのでリフォームに〇〇円かかる」など、説得力のあるものであれば売主もその価格に対し納得しやすくなるでしょう。

(2)「この人に売りたい」と思わせる

最終的に売主が「売ろう」という決心をするためには、買主その人を気に入るかということも重要な要素です。不動産という、高額で思い入れのある資産を気に入らない相手に売りたいと思う人はいないはずです。買付を入れる際に誠意を感じる一言を添えるなど、この人に売りたいと思わせる工夫が大切です。

まとめ

売主との間の心理的な攻防戦ともいえる不動産の値付けですが、相手の状況や感情に配慮し、注意深く進めていくことで思わぬ優良物件を割安に購入できることもあるでしょう。

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