被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

相続財産には借金も含まれています。「借金しかないので相続を放棄しよう」とお考えの方は多くいらっしゃると思います。実は、被相続人(亡くなった人)の過払い金も請求することが可能!ということをご存知でしょうか?

相続を放棄してしまうと、過払い金の請求は出来なくなってしまいます。相続を放棄する前に、その借金に過払い金が無いかを確認してください!

CMでも話題の過払い金請求と相続についてご説明します。

被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

1.過払い金とは

過払い金は取られすぎてしまった利息の事を言います。

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そもそも、金利は利息制限法という法律で定められている訳ですが、2007年頃は、出資法という法律と利息制限法という法律の2つで異なる上限金利ありました。そのため、お金を貸す方は高い方の上限金利を選択している場合が多かったのです。

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近年、法律が改正され取りすぎた利息を返還する「過払い金請求」が認められるようになりました。2010年以前にお金を借りたことがある人(消費者金融やキャッシング)の場合、かなりの確率で過払い金が発生します。

2.お金を借りていた人が亡くなっていても過払い金請求は可能!

被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

被相続人に過払い金がある場合、相続人であれば請求することが可能です。また、被相続人が借金を完済している場合でも完済から10年以内であれば過払い金の請求が出来ます。

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被相続人に過払い金があるかどうかは、利用明細書や契約書などから調べる事が可能です。書類がない場合は、「取引履歴を見せてほしい」と消費者金融やカード会社に請求します。

消費者金融やカード会社がわからない場合や他にもお金を借りたところがありそうな場合などは、信用情報機関を利用することで確認が可能です。

3.過払い金があったらどうしたらいいのか

(1)遺産分割協議を行い、相続人を決めます。

被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

遺産分割協議を行い、過払い金を誰が相続するかを決めましょう。もし、特定の人が相続することになった場合は、遺産分割協議書に「過払い金を相続する」という事を記載しておく必要があります。

(2)過払い金の請求を行うための必要書類

 

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過払い金を全員で相続する場合は、遺産分割協議書、相続人全員の印鑑証明は必要ありません。また、過払い金の請求を専門家に依頼する場合は委任状が必要です。

3.相続人が過払い金を請求する時の注意点

(1)過払い金請求は過払い金があるかを確認してから!

被相続人の過払い金も請求できる!?相続放棄の前に過払い金の確認をしよう。

過払い金の請求を行うと、「相続を承認した」とみなされるため、相続放棄が出来なくなる可能性があります。計算した結果、過払い金無しで借金のみだったということも考えられます。過払い金の請求前に過払い金があるかどうかの確認を必ず行ってください。

(2)相続人本人に借入がある場合

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被相続人の過払い金返還請求をする消費者金融やカード会社から、相続人本人が借入をしている場合、相続した過払い金と本人の借入が相殺されてしまう場合があります。その結果、債務整理とみなされ信用情報に残ってしまいます。

本人に借入がある場合は、被相続人の取引の過払い金請求だということを明らかにする必要があります。

(3)遺産分割協議がまとまらない場合

遺産分割協議をせずに単独で過払い金を請求することも出来ますが、その際に請求できる金額は法定相続分のみとなってしまいます。

4.過払い金の時効

CMでも過払い金の時効とよく耳にするので、ご存じの方も多いと思いますが、過払い金は取引終了から10年です。

時効までの間であれば、時効を中断させることも可能です。時効の中断措置を行うためには法的な手段が必要になります。

また、過払い金の相続人が何人もいる場合は全員で中断措置をする必要があります。一人だけが中断措置を行った場合、その人の分の過払い金に対して時効の中断措置を行うことになります。

まとめ

お金を借りていた人が亡くなると、不思議なことに消費者金融やカード会社から相続放棄についての案内が送られてくることがあります。相続放棄すると借金は払わなくてよくなりますよという内容のため、相続放棄したほうが良いと考えてしまいます。しかし、そういった書面が送られてくるということは過払い金がある可能性が高いです。もし、亡くなった人がお金を借りていたとしても、すぐに相続放棄せず、過払い金があるかどうかを調べてみてくださいね。



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