図解で簡単!!相続税の計算のしくみ

相続税の計算方法をご存知でしょうか?もし親族が亡くなった場合、あなたは相続税を支払うことになるのでしょうか?
計算方法を少しでも理解しておけば相続税がどれくらいかかるのか想定することが出来ます。
計算方法を理解しておくことで将来のために準備することが変わってきますので、将来の不安を解消するためにも今回の記事で相続税の計算方法を学んでください。

1.相続税の計算方法の流れ

相続税の仕組み

  図のNo.1からNo7の順番でご説明させて頂きます。

No.1 課税価格の合計額の求め方は?
No.2 遺産に係る基礎控除額の求め方は?
No.3 法定相続分とは?
No.4 相続税の税率は?
No.5 相続税の総額を求める 【計算パターン】
No.6 相続人ごとの算出税額を計算します。
No.7 税額控除とは?

No.1 課税価格の合計額の求め方は?

財産-債務=課税価格

 上記算式の「財産」の対象となるものは?

  • 建物
  • 土地
  • 有価証券
  • 銀行預金
  • 定期預金
  • 生命保険
  • 死亡退職金
  • 葬式費用
  • 非上場株式

贈与しているものの情報(生前贈与をした一定の財産も対象)

 上記算式の「債務」の対象となるものは?

  • 銀行借入金
  • 未払医療費
  • 被相続人の所得税等
  • 通夜費用
  • 葬式費用(仮葬式、本葬式)
  • お寺へのお布施

※葬式費用の領収書は必ずもらってください。会場使用料や飲食費等の領収書をとっておきましょう。しっかり残しておけば、相続税を少しでも安くできます。

≪注意≫

財産から控除できないものの具体例

・墓地
・祭具(祭具とは、仏壇、神棚)

・遺言執行費用・訴訟費用

No.2 遺産に係る基礎控除額の求め方は?

基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数(平成27年以降)

法定相続人の数とは?

法定相続人の数は、相続税法上の相続人のことです。(相続の放棄をした人がいても、その放棄がなかったものとして人数を計算します。)

法定相続人は被相続人の家族構成によって異なります。

<法定相続人となる人>

配偶者  ⇒ 法律上の婚姻をしている人は常に相続人となります。

配偶者以外の相続人は以下の順位で決まります。

第一順位 ⇒ 子(子が死亡している場合には、孫)

第二順位 ⇒ 父・母(父・母が死亡している場合にはおじいちゃん・おばあちゃん)

(第一順位がいない場合には第二順位の方が相続人となります。)

第三順位 ⇒ 兄弟姉妹(兄弟姉妹が死亡している場合には、甥っ子・姪っ子)

(第一順位と第二順位がいない場合には第三順位の方が相続人となります。)

※ 相続人については「5分でわかる!相続する人(相続人)って誰?」でも詳しく説明しておりますのでご覧ください。

No.3 法定相続分とは?

法定相続分とは、簡単に言えば、いくらもらう権利があるかです。

下記の図をご覧ください。

法廷相続分 一覧表
 (例1)
課税遺産総額が1億円で、相続人が配偶者と子供1人だった場合

配偶者は1億×1/2=5,000万円

子供は 1億×1/2=5,000万円
 
(例2)
課税遺産総額が1億円で、相続人が配偶者と子供Aと子供Bの2人だった場合

配偶者は1億×1/2=5,000万円

子供Aは1億×1/2×1/2=2,500万円

子供B は1億×1/2×1/2=2,500万円
 
(例3)
課税遺産総額が3億円で、相続人が配偶者と父だった場合

配偶者は3億×2/3=2億

父 は3億×1/3=1億
 
(例4)
課税遺産総額が3億円で、相続人が配偶者と父・母だった場合

配偶者は3億×2/3=2億

父 は3億×1/3×1/2=5,000万円

母 は3億×1/3×1/2=5,000万円

※ 相続分については「相続分を知らないと本来の取り分が貰えない可能性も!?」でより詳しく説明しております。

No.4 相続税の税率は?

【平成27年1月1日以後の場合】相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額
税率
控除額
1,000万円以下
10%
3,000万円以下
15%
50万円
5,000万円以下
20%
200万円
1億円以下
30%
700万円
2億円以下
40%
1,700万円
3億円以下
45%
2,700万円
6億円以下
50%
4,200万円
6億円超
55%
7,200万円

【平成26年12月31日までの場合】相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額
税率
控除額
1,000万円以下
10%
3,000万円以下
15%
50万円
5,000万円以下
20%
200万円
1億円以下
30%
700万円
3億円以下
40%
1,700万円
3億円超
50%
4,700万円

No.5 相続税の総額を求める 【計算パターン】

相続税の仕組み次の順に相続税を求めます。

⑴ 各人の課税価格の合計額を求める。
⑵ 遺産に係る基礎控除額 (3,000万円+600万円×相続人の数) を求める。
⑶ 課税遺産額    ⑴-⑵
⑷ 法定相続分に応ずる各取得金額(千円未満切捨)
⑸ 相続税の総額の基となる税額     ⑷×税率

⑹ 相続税の総額(百円未満切捨)  ⑸の合計額

 【例を使って計算方法を理解しましょう】

(例)被相続人甲の相続人等の状況は、次のとおりとします。

無題

※被相続人とは相続財産を遺して亡くなった方のことです。

《各相続人の課税価格》
配偶者乙 2億1,300万円
長女C     700万円

次女E     800万円

⑴ まず課税価格の合計額を求めます

2億1,300万円+700万円+800万円=2億2,800万円

⑵ 遺産に係る基礎控除額を求める。              

3,000万円+600万円×3人(相続人の数)=4,800万円

⑶ 課税遺産額を求める。

⑴-⑵=1億8千万円

⑷ 法定相続分に応ずる各取得金額を求めます。

無題

 

法廷相続分 一覧表

子が二人いる場合には、1/2を二人で配分するため、さらに1/2します。 

⑸ 相続税の総額の基となる税額を求める。(端数処理なし)

9,000万円×30%-700万円=2,000万円

4,500万円×20%-200万円= 700万円

4,500万円×20%-200万円= 700万円

相続税 税率

⑹ 相続税の総額を求める。(百円未満切捨)

2,000万円+700万円+700万円=3,400万円

ここまでで相続税の総額の計算が終わりです。 

No.6 相続人ごとの算出税額を計算します。

 上記の例で相続税の総額は3,400万円でした。

この金額はあくまで相続税の総額(全員分の相続税)なので、次に相続人ごとの納付税額を計算します。

上記の例の数字を使って計算すると、 配偶者の算出税額

3,400万円×2億1,300万円÷2億2,800万円=3,176万円

長女Cの算出税額

3,400万円×700万円÷2億2,800万円=104万円

次女Eの算出税額

3,400万円×800万円÷2億2,800万円=119万円

 ※本来は端数処理する部分があるのですが、説明の便宜上省略しております
全体の相続税を実際の相続した割合で按分して各人の算出金額を求めます。

No.7 税額控除とは?

上記No.6で計算したものから税額控除をした金額が相続税の金額となります。

 税額控除の代表例

これらがあります。

上記の税額控除後の金額が各相続人が納めなければならない相続税となります。
今回は税額控除の詳しい説明はしていませんが、随時ご紹介しますのでご覧ください。 

まとめ

 相続税の計算は非常に複雑になっております。特にまずは相続人全員の合計の相続税を算出し、その後に各相続人の税額を計算しなければならないという点が難解となっております。
複雑なので相続税の申告は何度も経験している方でなければ正確な数字を出すことは難しいでしょう。

《相続税の金額を簡易的に計算してみよう》

専門家でなければ、不動産の価格がいくらなのかを計算することが難しいでしょう。いくらなのかを査定してもらう方法もありますので、下記、記事をご参照ください。

不動産を査定してもらうことで、相続税の概算額がわかる?査定額が高ければ売却も検討すべき?
相続税計算シュミレーション

こちらで相続税を概算で求めてみましょう。

相続税が発生するのであれば、申告をする必要があります。

相続税の申告については、
相続税の申告をするために必要な7つの知識
相続税がゼロでも申告が必要があるってホント?
知らなきゃヤバイ!相続税が無申告だった場合のリスク

こちらをご参照ください。

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-辻・本郷 全国相続申告センター-



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