親が連帯保証人になっていた場合の相続の問題点とは?

父が会社を経営しており、会社は順調に利益を出していました。しかし、会社は、銀行から1億円の借入をしており、父は連帯保証人となっておりました。この父が死亡した場合、連帯保証人も相続する必要があるのでしょうか?

1、連帯保証人も相続する必要があるのか?

兄弟間 相続

 プラスの財産とマイナスの財産どちらも相続しなければなりません。つまり、連帯保証人も相続しなければなりません。

【実務上よくあるケース】

両親が会社を経営しており、会社で借入があった場合に両親が借入の連帯保証人になっている

上記のようなケースはよくあることです。

最近の私のお客様の例をご紹介していきます。

【家族関係】

父 すでに他界

母 平成27年8月死亡

相続人は2人で

長男 35歳

次男 32歳

母は、会社の借入金1億円の連帯保証人となっておりました。母は、不動産、保険、現金を残していましたが、借入金の連帯保証人になっておりました。

  • 長男は相続放棄
  • 次男は相続しました。

長男は、万が一借入金1億円を払うことになると問題が生じるので、相続放棄を選択しました。

次男は、1億円を払うリスクがあるが、会社から役員報酬を得ることができるので、相続することを決断しました。

2、相続放棄を選択しても取得できるものとは?

上記1で最近の事例をご紹介しましたが、長男は相続放棄することで、連帯保証人になることはなくなりました。

では、相続放棄した長男はなにも取得できないのでしょうか?

相続放棄していても長男が取得できるものがあります。それは『保険』です。

契約者と被保険者が同じ場合には、死亡保険金は相続財産ではなく、保険金の受取人、固有の財産となります。
たとえば死亡保険を以下の通り契約していたとします。

【例】

契約者(保険料負担者)
被保険者
死亡保険金受取人
長男

死亡保険金は、長男の固有の財産となるため、死亡した母の財産ではありません。そのため、長男は相続を放棄しても死亡保険金を受け取ることが可能です。

何も知らない方で、生命保険を受取るために、債務も相続したという方がまれにいますが、相続放棄して、生命保険を取得することが得な状況であれば絶対に相続放棄すべきでしょう。

ちなみに、私の最近の事例では、次男は、連帯保証人になることで会社から役員報酬を毎月取得することができるため、相続することを決断しました。

3、忘れてはならない相続放棄の期限とは?

リミット

 私のご紹介した事例では、1人は相続放棄をして、1人は相続放棄しませんでした。相続放棄をする場合にも、しない場合にも絶対に知っておくべきことは、相続放棄の期限です。

この期限が過ぎてしまうと基本的には相続放棄できなくなってしまいます。

【相続放棄の期限】

亡くなってから3ヶ月以内

※なお、3ヶ月を経過している場合でも相続放棄ができる場合もあります。すでに3ヶ月を超えている場合には、専門家の司法書士さんにご相談すべきでしょう。

詳細は、こちらをご覧ください。

相続放棄の期限が過ぎてしまった場合の対処法とは?

4、相続放棄が認められないケースとは?

問題

連帯保証人とは知らずに、財産を相続し、その相続した後に連帯保証人だったことを知った場合には、知った時から3ヶ月以内に相続放棄の手続きをすれば、相続放棄できます。もちろん、相続放棄をすれば、取得した財産もすべて放棄することとなります。

しかし、連帯保証人であることを知っていて相続している場合には、その後に相続放棄をすることはできませんのでご注意ください。

 相続放棄をするか、しないかの判断は、相続財産がどんなものがあるのかを性格に把握することができなければ判断できません。そのため、相続放棄するか否かの判断をする前に全財産(プラスの財産とマイナスの財産)を把握する必要があるでしょう。

まとめ

連帯保証人も、相続放棄しなければ、相続してしまうということをご理解いただけたでしょうか?連帯保証人になっている場合には、万が一の時に多額の現金を支払う可能性があります。そうならないためにも、相続する際は、連帯保証人かどうかをチェックすべきでしょう。

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