弁護士?司法書士?相続放棄の手続きを依頼するならどちらが良いの?

弁護士?司法書士?相続放棄の手続きを依頼するならどちらが良いの?

借金などの債務を相続しなければいけなくなった時、「相続放棄」をご検討される方は

多くいらっしゃると思います。

相続放棄を行うためには、家庭裁判所に申出を行う必要があり、どうしたら良いか不安もあることと思います。そんな時は弁護士や司法書士などの専門家に依頼するというのも一つの方法です。

では、相続放棄の手続きは弁護士と司法書士、どちらに依頼すればよいのでしょうか?

今回は、相続放棄の手続きにおける弁護士と司法書士の役割などをご紹介します。相続放棄の手続きを依頼する際の参考にしていただければと思います。


弁護士?司法書士?相続放棄の手続きを依頼するならどちらが良いの?

1.相続放棄について

相続財産と相続放棄のイメージ

相続する遺産にはプラスの財産(不動産や現預貯金、有価証券等)とマイナスの財産(借金・負債等)があります。

プラスの財産がたくさんあり、マイナスの財産をカバーすることが可能であれば、そのまま相続するという方法もあります。

しかし、プラスの財産よりもマイナスの財産が多い場合や、マイナスの財産しかないという場合には相続しないという選択も可能です。その方法を「相続放棄」と言います。

相続放棄についての詳細は以下に詳しく記載されていますので参考にしてみてください。

『相続放棄』5つのポイント

2.相続放棄の申述手続きの流れと期限

相続放棄を行うには以下のような流れで手続きを進めます。

相続放棄の申述手続きの流れ図解

 

 

上記の手続きを相続人が「相続を知った日から3ヶ月」以内に進める必要があります。

相続放棄の期限

また、「相続放棄回答書」という書類に回答して返信する必要がありますが、この回答の記載方法などを間違えてしまうと、相続放棄が認められないというケースもあります。絶対にご自身で出来ないとは言い切れませんが、相続放棄の申述手続きは弁護士や司法書士に依頼する事も可能です。では、弁護士と司法書士に依頼した場合のメリットや違いを確認しましょう。

相続放棄の手続きを自分で行うために必要な7つのポイント

3.相続放棄の手続きを弁護士に依頼する場合

相続放棄を弁護士に依頼する4つのポイント

(1)すべてを代理で行ってくれるので手間がかからない

最初に必要となる書類を集めてしまえば、それ以降はすべて弁護士が進めてくれます。そのため、申述人(相続放棄をする相続人)は何もしなくても良くなります。

手続きの全てを代理で行ってくれるというのはかなりのメリットと言えます。

(2)相続放棄が確実に実行できる

相続放棄の手続きは書類を通して家庭裁判所とやり取りを行います。

代理弁護士と家庭裁判所のやりとり図

この書類に間違ったことを記載してしまうと、相続放棄が認められないという可能性が出てきます。相続放棄の手続きには注意すべきポイントがたくさんあるため、対処方法を理解していないと相続放棄できない可能性がでてきてしまうという訳です。

その点、弁護士は法律の専門家です。注意すべきポイントをしっかりと抑え、確実に相続放棄できるように手続きを進めてくれます。

(3)債権者への対応も行ってくれる

借金を相続しないために相続放棄をする場合、この借金の相続を放棄しましたよということを債権者へお知らせする必要があります。債権者というとちょっと怖いイメージもありますよね。

相続放棄を弁護士に依頼すると、「受任通知」という書面を弁護士から債権者へ送ります。この受任通知により、債権者は弁護士を通して申述人とやりとりを行うことになります。

申述人が債権者と直接やり取りを行わずに済むので、債権者との間でトラブルになるという事態を回避することが出来ます。

(4)相続放棄の手続きを本人の代わりにできるのは弁護士だけ

弁護士には、「代理権」というものがあります。相続放棄の手続きを行う際に申述人(相続を放棄する相続人)の代わりができるのは唯一の専門家は弁護士となります。

本人の代わりとなることができるので、本人は何もしなくても良い状態になるわけです。

4.相続放棄の手続きを司法書士に依頼する場合

相続放棄を司法書士に依頼するポイント2つ

(1)弁護士よりも比較的安い金額で依頼できる

相続放棄についての相談は無料という場合が多く、書類作成の代行を行ってもらう場合でも3万円~5万円程度が相場です。別途費用が発生する可能性はありますが、債権者への相続放棄の通知を行ってくれる場合もあります。

(2)書類作成の代行はすべてお願いできる

司法書士と家庭裁判所のやりとり図

最終的には申述人が手続きをする必要がありますが、書類に関する代理権を持つ司法書士であれば、必要書類を集めたり、申述書を作成すといった部分は行ってくれます。また、書類提出の代行なども可能です。

司法書士に役割は書類作成の代理が主となります。相続放棄の手続きそのものは申述人が行う必要があります。相続放棄のサポートをしてくれると考えてもらうと分かりやすいかと思います。

5.弁護士と司法書士の出来る事の違い

弁護士と司法書士の決定的な違いは「代理権」の違いと言えるでしょう。弁護士は申述する相続人の代わりを行う事が可能ですが、司法書士は申述する相続人の代わりに書類を作成することが可能です。

相続放棄の手続き上での、弁護士と司法書士の出来る事を以下の図にまとめおきます。

弁護士と司法書士の相続放棄に関わる違いまとめ図

 

まとめ

弁護士と司法書士のどちらに相続放棄の依頼をすべきか、参考になりましたでしょうか?

相続を放棄しようと考えている本人に代わってすべてを行うことができるのは弁護士のみです。相続放棄の手続きからその後まで総合的に行ってもらえるので、相続放棄は弁護士に依頼する事をおすすめします。相続放棄の手続きは自分でやれるけど、書類だけ作ってもらいたいという場合は司法書士という選択も一つだと思います。

ご自身の状況に合わせて、一番適した専門家に依頼してください。相続放棄の期限は3ヶ月です。期限内にしっかり手続きを進めましょう。


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