ドラマ『遺産争族 第二話』子どもは遺産もらえないの?  

ドラマ『遺産争族 第二話』子どもは遺産もらえないの?   

 

 遺産争族の第二話では、楓と、育生の結婚式からスタート。

河村龍太郎80才(楓のお祖父ちゃん)から、お祖父ちゃんが倒れたら、育生にすべてを託したいと伝えれます。

すべてを託すと伝えたことで、家族混乱!

家族は、財産をいままで他人だったムコ(向井理)にとられるのではと焦り始める。

家族の焦りを面白く撮影されていて見どころのあるドラマといえるのではないでしょうか。

このドラマのように、相続の問題で争っている家族はたくさんいらっしゃるため、もし同じ状況になってしまったら争ってしまうだろう!と感じた方もおおいのではないでしょうか。

ドラマ『遺産争族 第二話』子どもは遺産もらえないの?   

 0、第1話のおさらい

無題

河村龍太郎(伊東四郎)が死亡したら、相続財産は誰のものになるのか?というのがこのドラマのテーマです。

仮に龍太郎が遺言を作成しなければ、『相続分』通りに分配すると配偶者に1/2、3人の子供(陽子、凛子、月子)に1/2(1人につき1/6)を相続することとなります。

今回の設定では、配偶者は死亡しているため、子供3人で、1/3ずつ分けることとなります。

あくまで相続分通りにわければの話です。

※相続分の詳細は、

相続分を知らないと本来の取り分が貰えない可能性も!?を参照ください。

 

子供たちは相続財産の1/3ずつ貰えると考えている。

 

しかし、育生(向井理)がムコになり、河村龍太郎が、本来は、相続財産を貰う権利がない育生に財産を残したい!という流れになっていることから今後争いが生まれることが予想される状況になっております。

 1、遺言の仕組みを最低限理解して、ドラマを完全に理解しよう

直筆証書遺言

 遺言は、書いてもその内容通りにならない可能性がある!!

 これが第二話のテーマでした。

 【河村龍太郎の考え方】

長女の陽子には、一円も払いたくない!

なぜなら、長女のムコ(恒三)が会社の社長になり、気に入らないから。

陽子にも、恒三にも一円も渡したくない!

 

次女の矢幡月子(夫は以前死亡)

夫を亡くし可哀想だから、会社のポストに月子の子供共々いれたが、働かず浪費ばかりなので、一円も払いたくない。

 

三女は、将来カメラマンになるといって、アメリカに行ったので援助していたが、40才になってもなんの成果も出ていない

そんなやつに一円も払いたくない!

 

よって河村龍太郎は、孫の楓と育生に財産のほぼすべてを渡したいと考えている

 

 例えば、上記の考え方のように、育生や孫の楓(榮倉奈々)にすべての相続財産を渡したいと遺言書に記載したとします。

 遺言にこの内容を書くことは出来ますが、争いが発生する可能性があります。もちろん誰も文句を言わなければ遺言書通り育生と楓がすべてを相続することとなるのですが、相続人には『遺留分(いりゅうぶん)』が認められており、この『遺留分』を主張することが出来ます。

 『遺留分』とは、相続人が最低限相続する権利を法律で認めているもので、今回のドラマのケースでは、龍太郎の子供達3人は、財産の1/2(一人あたり1/6)を主張する権利があります。

そのため、子供3人が、『遺留分』を主張することで、財産をあげたくなくても取られてしまう可能性が高いです。

 

 遺留分を主張することを『遺留分減殺請求』と呼びます。

 

2、『遺留分減殺請求』はどうやってすればよいのか?

 遺留分減殺請求の方式に決まりはありません。受贈者(贈与を受けた人)又は受遺者(遺言によって指定された人)に対する意思表示だけで効力が生じますので、絶対に裁判をしなければならないわけではありません。

しかし、裁判外で請求する場合は、証拠を残しておくためにも、『内容証明郵便』によることが一般的です。

内容証明郵便とは、①誰が②誰宛てに③いつ④どんな内容の手紙を出したのかを郵便局が公的に証明してくれる郵便です。

内容証明はこちらを参考にしてみてください。

内容証明 ( 内容証明郵便の書き方・出し方・文例・書式例 内容証明文例集 )

※内容証明を出し請求しても相手が応じない場合には、家庭裁判所に家事調停を申し立てます。また、調停が不成立に終わったときは、審判に移行せず、地方裁判所に民事訴訟で解決することとなります。

こちらは弁護士さんに依頼しなければ解決できない内容となっておりますので、弁護士さんにご相談ください。

3.遺留分減殺請求で裁判までした場合には、親族の関係は修復不能に!?

今回のドラマでもまだ今後の展開はわかりませんが、一般的にはモメて、裁判沙汰になることが多いのが現状です。修復不能になっても良いと考えるのであれば裁判で、徹底的に戦って、相続財産を取得する権利を主張すべきでしょう。しかし、親族の関係を悪くしたくない場合には、話し合いで解決をし、家庭裁判所へ調停の申し立てをするべきではないでしょう。

4、相続財産をあげたくない人に、あげない方法はあるのか?

 第二話でも、子供3人には、出来れば財産を相続させたくないと龍太郎は考えております。では、 絶対に一円も相続させたない!という場合には、どうすればよいのでしょうか?

『廃除(相続権を略奪する制度)』という制度があります。廃除は家庭裁判所に申立てをして認められなければ効力を生じません。

よって、廃除については遺言者の死亡後、遺言執行者(遺言の記載内容を実現する為に必要な行為や手続をする人です。)が廃除の申立てをしなければなりません。

廃除の申立てが認められない場合もありますので、気をつけましょう。

5、どんなときに廃除が認められるのか?

廃除が認められるケースは、今回のドラマに当てはめて考えてみると

・子供が龍太郎を虐待した場合

・子供が龍太郎に重大な侮辱をした時

・子供が犯罪を犯した

のような場合に廃除が認められる可能性があります。

なんとなく嫌い

好き勝手財産を使いそう

などの理由では廃除するのは難しいでしょう。

よって、今回のドラマの設定上は、廃除するのは難しいのではないでしょうか。

6、どんな戦略で育生に財産を相続させるのか?

 このテーマが第3話以降に出てくるでしょう。もし、育生が財産を取得することになれば、子供達はよく思いません。ここで今後争いが起こっていくと予想できます。展開が早いので非常に面白いドラマですね。

今後と展開が楽しみです。

まとめ

遺産争族は、お金持ちではなく、相続財産が5,000万円以下の方が多いのです。ドラマを見るときに、うちには関係ない話だ!と思っている方も多いかもしれませんが、意外とあなたが相続の争いをしている可能性もありますので、モメることを避ける方法を身につけておく必要があるでしょう。

【関連記事】

相続の争いは年間1万件以上発生している!?