相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

相続税の申告期限を正確に把握しておりますか?もし申告期限を過ぎてしますと罰則が発生する可能性がありますので、申告期限は正確に把握しておく必要があります。今回は、相続税の申告期限に絡む論点をすべてご説明させて頂きます。


相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

1.相続税の申告期限とは?

被相続人(相続財産を遺して亡くなった方)が死亡したときの住所地を所轄する税務署に、相続税の申告書を提出し、納税しなければなりません。

相続税の申告期限は、被相続人の死亡した日の翌日から10ヶ月以内です。

税金を納める期限も申告期限と同様です。

※住所地を管轄する税務署の例

住所が千代田区神田の方が亡くなった場合⇒管轄税務署は「神田税務署」

以下の国税庁のホームページからそれぞれの「管轄税務署 道府県名」で検索していただければ、検索できます。

国税庁ホームページ : https://www.nta.go.jp/soshiki/kokuzeikyoku/chizu/chizu.htm

2.申告期限内に申告しないとどうなるの?

(1)期限後申告書の提出

申告すること自体を忘れていて、申告期限を過ぎていた場合には、「期限後申告書」を提出することができます。

期限後申告書は、期限内に提出する申告書(期限内申告書)と中身は同じです。しかし、期限を遅れた分だけ罰金を支払わなければなりません。 

(2)罰金はいくら支払わなければならないのか?

遅れた分の罰金にあたる税金は以下の通りです。

種 類
内  容

税 率

延滞税
期限後に納付した場合
14.6 %
(2ヶ月以内7.3%)
過少申告加算税
申告期限までに相続税の申告書を提出し、その申告書の税額が過少であった場合、自主的にする修正申告したとき
申告期限までに相続税の申告書を提出し、その申告書の税額が過少であった場合に、税務署に指摘されて修正申告したとき
10%
税額が期限内申告税額と50万円との内いずれか大きい金額を超えるときの超える部分の5%が加算される
15%
無申告加算税
申告期限までに申告せず、期限後に自主的に申告したとき
5%
申告期限まで申告せず、税務調査により期限後申告したとき
10%
重加算税
申告書を提出した場合で、財産を隠蔽又は事実を仮装していたとき
35%
申告書を提出しなかった場合で、財産を隠蔽又は事実を仮装していたとき
40% 

また新たに相続財産が見つかり、申告した相続税額が過少であった場合には、「修正申告書」を提出して自ら修正申告を行うことで加算税だけは免除されます。しかし、その追加分の税額は、延滞税と共に同時に納めなくてはなりません。

相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

3.申告期限の延長とは?

本来は、上記1でご説明しました通り、相続税の申告書は、原則として被相続人の死亡した日の翌日から10ヶ月以内に納税地の所轄税務署に提出しなければなりません。

しかし、

  • 認知、相続人の廃除、相続の回復、その他の事由により相続人に異動が生じたとき
  • 遺贈に係る遺言書が発見されたときや、遺贈の放棄があったとき
  • すでに生まれたとみなされる胎児が生まれたとき
  • 相続人の認知等で相続人に異動が生じたこと
  • 遺贈の放棄があったことや死亡退職金等の支給が確定した場合等

で、これらの事由が生じた日後1か月以内に申告期限が到来するときは、2か月の範囲内で納付期限の延長を申請することができます。

延納・物納申請(国税庁)

上記サイトの001を利用して「相続税延納申請書」を作成してみてください。

 繰り返しとなりますが、申告期限を過ぎてから申告書を提出した場合には、無申告加算税として、納付すべき税額に5%の割合を乗じて計算した金額が課せられます

さらに、納期限(申告期限)の翌日からその税金を納めるまでの期間の日数に応じ、延滞税もプラスで支払う必要があります

 そのため、期限内に申告書を提出できるのであれば絶対に期限内申告をオススメ致します。

4.申告期限が土、日、祝日だった場合の考え方

申告期限が土、日、祝日だった場合には、その休み明けの日が申告期限となります。

例1)2015年4月12日(日)が申告期限だった場合

相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

例2)2015年4月11日(土)が申告期限だった場合

相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

 

例3)2015年4月29日(水・祝日)が申告期限だった場合

相続税の申告期限は?期限をすぎるとどんな罰則があるか?

5.遺産分割が決まるまで相続税は払う必要は無いのか?

遺産の分割方法が確定していないからといって放置しておくと、延滞税や無申告加算税などが課せられることになります。気をつけましょう。 
相続税の申告の必要があると分かった場合、たとえ遺産分割協議でどのように遺族が遺産を分割するか決まっていなかったとしても相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に申告書を提出し、税金を支払わなければなりません。

6.まとめ

相続税の申告期限は、取りあえず10ヶ月と覚えておきましょう!

準確定申告の申告期限は4ヶ月となります。

この提出期限に遅れてしまうと延滞税や無申告加算税が課される可能性がございますので、申告期限内に必ず申告をすべきでしょう。

遺族が亡くなってすぐに相続税の申告のことを考えるとは出来ないかもしれませんが、早めに取り掛かることが大事だと言えるでしょう。

相続税の申告のノウハウについては、

相続税の申告をするために必要な6つの知識

をご参照ください。