離婚経験者の相続でモメやすい論点と解決策とは?

離婚経験者の相続でモメやすい論点と解決策とは?

過去に離婚しており、その際に子供がいた場合、相続ではモメるケースがよくあります。モメる理由は、前妻との子供が相続人になるからです。今回の記事では、どんなときにモメるのか?また、モメないための解決策を記載していきます。


離婚経験者の相続でモメやすい論点と解決策とは?

1、前妻との子供が相続人になる仕組みとは?

相続人はどのように決めるかを簡単にご説明致します。

相続人の順位

(1)被相続人の配偶者は常に相続人となります。 

相続人は、亡くなった人から財産を取得する権利を有する人のことです。

被相続人は、財産を残して亡くなった人のことです。

例えば、夫が亡くなった場合には妻が必ず相続人となります。妻が亡くなった場合には夫が必ず相続人となります。
つまり、被相続人に配偶者がいる場合は、配偶者と次に説明する「順位の高い相続人」で財産を分けることになります。

※注意点としては、戸籍上、入籍していることが要件です。よって、内縁の妻や離婚した前の妻は相続人にはなりません。  

(2)配偶者以外の相続人は以下の順位によって決まります。

1順位

死亡した人の子供

その子供が既に死亡しているときは、その子供の直系卑属(子供や孫など)が相続人となります。

子供も孫もいるときは、子供が相続します。

離婚した妻との間の子も第1順位

 

第2順位、第3順位は今回は割愛しますが、詳しくは、

5分でわかる!相続する人(相続人)って誰?

上記サイトをご参照ください。

2、前妻との子供は相続人になるため、モメる!?

被相続人は妻と子Aの3人暮らしでしたが、離婚歴があります。前妻との間に子Bがいます。

被相続人に離婚歴があり前妻に子がいる場合

この時、相続人になるのは、妻・子A、子Bの3人です。※前妻は、離婚しており配偶者ではないため、相続人にはなりません。

 

被相続人に離婚歴があり前妻に子がいる場合の相続人

後妻と後妻の子Aは、前妻の子供Zを見たことがないケースがほとんどでしょう。見たこともない方が、相続人になるのは許せないですよね!

許せないとしても、法律上のルールなので、子Bも相続する権利があります。つまり、ここで揉め事が発生する可能性が非常に高いです。

3、どのように財産をわけるかを決めるため、遺産分割協議が必要

妻、子供A、子供Bで、誰に、どの財産をいくら相続させるかを確定させなければならないため、『遺産分割協議』をしなければなりません。

遺産分割協議を行う際には、相続人全員が署名と押印が必要になります。妻と子Aが子Bと今まで会ったことがなければ、この遺産分割協議が初対面となります。夫が残してくれた財産を見たこともない方にとられるのは、なかなか理解するのは難しいでしょう。

4、モメないためにはどんな方法があるのでしょうか? 

(1)モメ事解消方法1 相続放棄を選択

 前妻の子Bがもし、相続放棄すれば、揉め事が発生することはなるでしょう。

ただし、相続放棄は、原則として3ヶ月以内に手続きをしなければならないため、前妻の子Bが万が一相続放棄の手続きをしてくれない場合には、揉め事は解消されません。

ここまでのポイント①

 

(2)モメ事解消方法2 相続分の譲渡を選択

相続分(相続する権利)は、譲渡することが可能です。

もし、前妻の子Bが相続分を譲渡すれば、前妻の子Bは相続人の権利を失います。そのため、前妻の子Bが相続分の譲渡をしておけば遺産分割協議に参加する必要がなくなります。

前妻の子Bもダタで権利をくれるはずもないので、子Aが前妻の子Bにお金を支払い相続分を買い取る方法があります。

ここまでのポイント②

 

まとめ

 近年、離婚する方が増加しているため、今回ご説明したような相続のモメ事が発生する方も増えてくるでしょう。相続放棄や、相続分の譲渡という方法があるということを覚えておくことが大事ではないでしょうか。

 相続放棄や、相続分の譲渡はともに、ご自身の判断ですべて行うことは難しいです。そのため、専門家に相談することをオススメ致します。